鉱物 人と文化をめぐる物語
「この砂はみんな水晶だ。
中で小さな火が燃えてゐる。
」(『銀河鉄道の夜』)。
冒頭の「宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか」からはじまり、ミケルアンジェロと竜安寺の関係、モーツァルトが石の名前になったわけ、吉良上野介の墓石など、鉱物の深遠にして、不思議な真実が次々と披瀝される。
石に対する深い愛と学識に裏打ちされ、優しい語り口で紹介される「砂漠のバラ」、「火星の石」、「黄鉄鉱」、「ラピスラズリ」は、愛好家ならずとも思わず魅了される。
「珠玉」のエッセイ。
図版多数収録。
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