一世を風靡し大量に出回ったベストセラーや、生活に密着した実用書など、どこの家庭にもあったような本は古書店では二束三文だ。<br />だが、これら古書値もつかない、捨てられた本や忘れられた本にこそ、時代を映しだす面白さがあるのだ。<br />宴会でのかくし芸に悩むお父さん、まだ珍しかった女性ドライバーの話……。<br />古本ライターが雑本の山から昭和を切り取る。<br />