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教養派知識人の運命 ──阿部次郎とその時代

大正教養主義の代表者・阿部次郎。
その著『三太郎の日記』は自己の確立を追求した思索の書として、大正・昭和期の学生に熱烈に迎えられた。
だが、彼の人生は、そこをピークに波乱と翳りに包まれていく──。
本書は、同時代の知識人たちとの関係や教育制度から、阿部次郎の生涯に迫った社会史的評伝である。
彼の掲げた人格主義とはいかなるものであったのか。
落魄のなかでも失われなかった精神の輝きに、「教養」の可能性を探る。




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