帝国の陰謀
純粋な「形式性」と起源なき「名前」の流通によって現実が作られる時代。
それは、いかにして生まれたのか──。
19世紀中葉、一組の義兄弟が陰謀を企てる。
兄の名は、ルイ=ナポレオン。
フランス皇帝ナポレオン1世の甥である。
かたや父親を異にする弟の名は、ド・モルニー。
「私生児」にして、のちの内務大臣・立法院議長である。
権力奪取の計画は首尾よく運び、ここにフランス第二帝政の幕が上がることとなる。
希薄で、シニカルな相貌をまとって……。
ド・モルニーが遺した二つのテクストを読解し、マルクスが見落としたものを軽やかに描く、著者最初の書き下ろし作品。
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