「私の一生の中で大連の昭和20年8月15日より青い空はない。<br />生徒の前に先生が一列に並んでいた、異様な空気だった」、中国で迎えた終戦の記憶から極貧の美大生時代まで。<br />夫婦の恐るべき実像から何の役にも立たないとわかっているけれど読まずにいられない本の話まで。<br />「卵、産んじゃった」などの単行本未収録作を新たに加えた、愛と笑いがたっぷり詰まった極上エッセイ集。<br />