日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。<br />いま、その日本語が大きな岐路に立っている。<br />グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった’普遍語=英語’の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。<br />われわれ現代人にとって言語とはなにか。<br />日本語はどこへいくのか。<br />第8回小林秀雄賞受賞の意欲作が、大幅増補で待望の文庫化。<br />