中世ドイツ・ハーメルンで起きた「笛吹き男」伝説。<br />約130名におよぶ子供たちが突如消えた事件として知られる。<br />その真相は、歴史の闇に隠れ、解明は困難であるとされてきた。<br />諸説あるなか、本書は、事件が東方植民へのリクルートの際に発生したという説に立つが、問題はそこで終わらない。<br />この東方植民をキーワードにすると、ドイツ史の暗部が見えてくる。<br />