アーネスト・サトウの名は、幕末明治の日本に訪れたイギリスの外交官として知られている。<br />しかしサトウが、日本の「近代登山の幕開け」に大きく寄与したことを知る人は案外少ない。<br />本書は、サトウの登山家としての著作を抜粋・編集。<br />富士山、日本アルプス、日光と尾瀬、吉野と熊野。<br />描かれる明治の登山道は、現在はすでに廃れて使われなくなっていたり、逆に今もそのままの景色が読み取れるなど、興味をそそる。<br />詳細な地図も掲載。<br />