冷戦構造の終焉、アメリカ覇権の衰退、経済相互依存の進展--。<br />激変する情勢のただなかにある現代、我々はどこへ向かうのか。<br />国境が薄れた「新中世圏」、なお国民国家たらんとする「近代圏」、秩序が崩壊した「混沌圏」に国々を分類、移行期にある世界を独自の視点で鋭く分析する、刺激的な論考。<br />ヨーロッパ中世になぞらえた「新しい中世」の概念を駆って、ポスト近代の世界システムの構想に理論と実証で迫る。<br />