天皇の葬儀のかたちは、時代によってさまざまであった。<br />日本で初めて火葬されたのは持統天皇である。<br />その後、聖武天皇以降は土葬に戻ったが、淳和天皇の時は遺言によりふたたび火葬になり、しかも初めて散骨されている。<br />また、明治天皇以降、葬儀は神式であるが、江戸時代までは仏式で行われていた。<br />なぜ、仏式から神式に変わったのか?古代からの天皇の葬儀の変遷をたどりながら、その時代背景や時代の変化について論考する。<br />