戦国時代は「応仁・文明の乱」より13年早く、関東から始まった――。<br /> 享徳3年(1454)、古河公方と上杉氏の対立に始まる仁義なき抗争。<br />以降30年近くにわたる戦乱を著者は、「享徳の乱」と称すべきと学界に提唱した。<br />本書はこの用語をメインタイトルとし、「戦国時代の開始=応仁の乱」という根強い「国民的常識」を正さんとする著者年来の宿願である。<br />