20世紀前半、。<br />自動車や飛行機に始まり日用品や家電品まで「流線形」は工業デザインとして一世を風靡する。<br />物理学に発するこの言葉は、「障害因子」「ムダなもの全般」を取り除いた優秀さの係数として読み替えられ、価値評価の絶対的基準になっていく。<br />健康神話、ファッションから社会進化論、果ては排外的国家主義へと「純化」の方向に向けて世界を煽る根幹の記号となった「流線形」が席巻した時代とは?