敗戦まもない北の地・帯広で、深く結核に冒されながら、初めて上梓した魂の書『ボードレールの世界』。<br />愛と孤独と死の意識を追求し、全精神、全人生の精髄としての風景をボードレールに見た、心の深みを凝視し続ける福永武彦の文学の原点。<br />秀作「詩人としてのボードレール」「ボードレール的人生」「ボードレール年譜」を併録。<br />青春の原点を示す代表的評論。<br />