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時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

ほぼすべての生物の遺伝子が、「24時間」のリズムを刻む謎。
生物はなぜ眠るのか? この生命最大の謎にまだ完全な答えはありませんが、約24時間のリズムを刻む生物時計は、人間や高等動物だけではなく、昆虫、草木、単細胞生物にも備わっていて、ほとんど同じ遺伝子を使っていることがわかってきました。
なぜか午前中は時間が早く経つように感じられる。
目覚まし時計の少し前に目が覚める。
時差ボケがつらい――こうした多くの人の経験は、春になると桜が咲くこと、渡り鳥が方角を間違えないこと、蛹がかならず早朝に羽化することと同じ、この生物時計のリズム(サーカディアン・リズム=既日周期)によるものです。
そして、地球上のほとんどすべての生物の遺伝子には、先天的にこのリズムが組み込まれています。
この生物時計はどういう仕組みで動き続けているのか。
そこで「眠り」はどういう役割を果たしているのか―ー?生物時計と睡眠研究の第一人者である著者が、解明されてきた謎といまだ解明されない謎をわくわくする筆致で描いたベストセラー。
日々の実感と地球生物全体が遺伝子でつながる感動に、最新の成果を盛り込み、待望の文庫化!・平成16年、講談社出版文化賞・科学出版賞受賞作・本書のテーマのひとつ、「概日周期を制御する分子機構の解明」は、2017年のノーベル医学生理学賞受賞【目次より】1章 なぜ生物時計があるのか2章 脳の中の振り子3章 生物時計の部品の発見4章 分子生物学が明かした驚異のしくみ5章 不眠症のハエから睡眠遺伝子を探る6章 睡眠の謎7章 生物時計は睡眠をどう制御しているか8章 睡眠研究の突破口 ナルコレプシー■生物時計と睡眠をもっと知るためのブックガイド




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