そば学大全 日本と世界のソバ食文化
日本が誇る伝統食にして健康食、そば。
しかし、植物であると同時に作物でもあるソバの文化は、日本だけのものではない。
ソバの本場・信州で研究を積んだ農学者が、世界のソバ食文化を探訪して日本のそばの魅力を再発見する。
さらにその栄養と味覚、健康食品としての機能や、品種改良についても解説。
江戸の農書に表れる「ソバめくそ」「めくそ飯」とは何か? 「普通種」よりも収量が多くて安定しているダッタンソバ、ニガソバは、なぜ日本で栽培されなかったのか? なぜ「手打ちそば」が上等なのか? 朝鮮半島のシミョン、カルクッス、中国の「猫の耳たぶ」マオアルドウ、ネパールのソバの腸詰、ウクライナのソバカーシャ、スロベニアのソバ団子、フランスのガレットに、イタリアのポレンタ…各地のソバ食レシピをみれば、日本の「そば切り」を本流とする麺食ばかりがソバではない。
縄文時代から親しまれる、ソバをもっと楽しむ本。
〔原本:平凡社、2002年刊〕
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