農作業を効率的にしたい。<br />その思いが二十世紀の農業技術を飛躍的に発展させ、同時に、その技術が戦争のあり方をも変えた。<br />トラクターは戦車に、化学肥料は火薬になった。<br />逆に毒ガスは平和利用の名のもと、農薬に転用される。<br />本来人間の食を豊かにするはずのテクノロジーの発展が、現実には人々の争いを加速させ、飽食と飢餓が共存する世界をつくった。<br />この不条理な状況を変えるために、わたしたちにできることを考える。<br />