にっぽんの敗けっぷり――マッカーサーと安藤明
日本が世界大戦の敗戦を受け入れた昭和20(1945)年8月15日、日本を占領統治する連合国軍総司令部(GHQ)の総司令官マッカーサー元帥が無事に厚木に降り立ったのが8月30日。
この歴史的表舞台の背後には、敗戦を受け入れない不穏な動きが渦巻いていた。
その一触即発の混乱を抑えた、一人の男の驚くべき働きがあった。
この男はさらに日本の運命を左右する、昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の実現にも奔走した。
さらには日本の経済復興のためにGHQとの間で暗躍し、そのために投獄の憂き目を見たが、その真相は伏されたままだった。
本書は、敗戦後の日本を今日の繁栄に至る道筋を付けた、その男の偉大なる功績を明らかにする。
その隠れた英雄の名は「安藤明」。
歴史の裏舞台で、天皇を護持する国体を護り、GHQの要人やマッカーサー元帥と渡り合った、歴史の表舞台に登場しない豪傑。
安藤明は、にっぽんの敗けっぷりの見事さを語るにかかせない、偉大なる日本人の一人だった。
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