創造の熱量は仕組みから生まれるか(インタビュー)
日本のアニメーション業界は優れた作品を生み続けているが、その裏には、制作スタッフの長時間・低賃金労働が常態化している現状があることも見逃せない。
その中でポリゴン・ピクチュアズは、クリエイティブな世界に製造業のような分業制を取り入れることで効率的生産体制を確立し、従業員に「普通」の労働環境を提供するなど注目を浴びている。
ただ、テレビ業界のアカデミー賞として知られる「デイタイム・エミー賞」を受賞したりと国内外で高い評価を得る一方では、従業員数300人の大組織へと急成長するに伴い、分業制の徹底によるさまざまな歪みが生じ始めている。
クリエイターがモノづくりに傾ける情熱を保ちながら、いかに効率化を進めればよいのか。
同社代表取締役社長の塩田周三氏が、創造性と効率性を両立するために試行錯誤する現状を赤裸々に語ってくれた。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2016年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。
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