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異質の知が新たな事業をつくる

イノベーションとは、従来の延長線上の変化ではなく、非連続の変化のことである。
組織が過去からの決別を果たすには、組織に染みついた同質的な価値観を打ち破らなければならない。
この価値観を打ち破れない企業が「イノベーションのジレンマ」に陥るのだ。
本書では、ボストン コンサルティング グループ(BCG)が近年プロジェクト事例を重ねてきた、異質の知を取り込む方法論を紹介する。
それはシナリオを使って異質な世界観を見る方法論である。
イノベーションはグローバル・レベルでの企業課題だが、同社は過去2年間でこのプロジェクトを200回以上経験してきた。
同質化のなかから生まれるシナリオは、過去の延長線上のものにすぎない。
新たな変化へ対応するためには、あらゆる可能性を検証したシナリオづくりが必要だが、そこに異質な知が欠かせない。
人間は本来、異質なものを無意識に避ける傾向があるため、このような異質なものを意識的に取り入れることが求められる。
本書では実際にグローバルなハイテク企業で実践されたシナリオ作成の事例から、異質な知を取り込んで得られる新たな世界観を紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2013年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。




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