生物の進化のように発想する「進化思考」
近年、発想法の一つとしてデザイン思考が注目されている。
アイデアを発散的に出すにはよい方法であるが、実はスクリーニング機能が弱いために、最終的に実現可能なアイデアがどれぐらい残るかは疑問である。
そこで本書で提唱するのが、生物の進化プロセスにヒントを得た「進化思考」である。
過酷な環境を生き延びてきた生物の世界には、系統(文脈を把握して適切な形態を選ぶ)、共生(生態系を把握し周囲と共生する)、淘汰圧(よいアイデアに絞り切るために捨てる)といったさまざまな知見がある。
これらはアイデアを生成し、スクリーニングする思考プロセスに大いに活用できる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。
更新中です。しばらくお待ちください。