バーンアウト:使命感の喪失が引き起こす「病」
スポーツ選手の引退会見で見られるように、「燃え尽きた」という言葉は「何かを達成した後の清々しさ」の表現として使われることも多い。
しかし、社会で問題になっているバーンアウト(燃え尽き症候群)は、清々しさとは正反対の、むしろ「燃えたかったのに燃えられなかった」不完全燃焼の意味に近く、喪失感や抑鬱感をもたらす。
とりわけ、使命感や熱意を持って仕事に取り組む人が陥りやすく、企業にとってもそのような人材がバーンアウトしてしまうことは大きな痛手だ。
本書では、長年にわたりバーンアウト研究に取り組む筆者が、バーンアウトを特徴付ける3つの症状や発生リスクについて解説する。
そのうえで、防ぐための方法として筆者が注目する「突き放した関心」を取り上げる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2021年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。
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