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SPAC投資の可能性と限界を見極める

SPAC(特別買収目的会社)は数十年前から存在しているが、従来のIPO(新規株式公開)に代わる手段として注目を集め、この2年で本格的な投資家が相次いで設立し、一躍ブームとなった。
2019年の設立は59社のみだったが、2020年には247社、2021年の第1四半期には259社に上った。
この過熱ぶりに懸念の声も上がり、SEC(米国証券取引委員会)による監視強化もあって、第2四半期には急減速している。
しかし筆者らは、SPACは投資が失敗に終わるケースはあるとしても、今後の資本市場にプラスになるという見解だ。
本書では、SPACの長所と限界について、筆者らのそれぞれの専門分野(投資と意思決定)の知見から論じる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2021年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。




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