これまでの間「四大公害病」の一つとして挙げられてきた新潟水俣病。<br />当時阿賀野川沿いに暮らしていた著者は、「工場排水により水銀汚染された魚が原因」であることに疑問を抱いていた。<br />熊本「水俣病」の影響から、水銀が原因であることを前提に進められた調査と被害者の証言。<br />実際に暮らしていた著者だからこそ見抜けた通説の矛盾。<br />人々の暮らしぶりや新潟地震の影響など、自らの経験と当時の地形や阿賀野川周辺についての資料を掛け合わせることで導き出された新説、新潟水俣病「農薬原因説」に迫る。<br />