生きていることは暖かい
大学の歯学部教授として、研究と教育に没頭する日々を過ごしてきた著者。
現在は退官して、平穏な日々を過ごしているようにみえる。
しかし、これまでの人生を振り返ってみると、常にある一つの恐怖に囚われてきた。
それは「死への恐怖」である。
人間が死に向かって進む時間の中で生きているということを受け入れることができず、この世とは何か、生とはそして死とは何かと、時に不眠になり身体に変調をきたすまで悩み続けてきたのだった。
死すべき存在としての運命を受け入れ、生を肯定的に生きることはできるのだろうか? 本書は、著者がもがき苦しんできた半生とその内面の切実な告白であり、人生の根本的な問題と向き合い続けた思索の記録をまとめた一冊である。
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