日中戦争の本質は、日本の中国進出でも侵略でもないのではないか。<br />疑問を抱いた著者は独自に調査を重ね、いくつかの古い資料に行き当たった。<br />盧溝橋事件の影に隠れた「七・八通電」の存在、蒋介石、張治中、尾崎秀実、リヒャルト・ゾルゲ…。<br />陰謀、重要人物が次々と明るみになっていく過程で、日本の立ち位置、中国の日本に対する感情が露わになった。<br />この戦争の本質の在り処を問う、歴史認識に一石を投じる衝撃作。<br />