車椅子に乗り、か細い声で話すのが精一杯の父。<br />結婚してからも、新たな生命を授かってからも、私は毎日病院へ見舞いに訪れた。<br />次第に父の反応が薄くなっていく一方で、どんどん大きくなっていくお腹。<br />結局、父は孫の誕生を待つことなく逝ってしまったけれど、私にいくつもの気づきを教えてくれた。<br />