文豪・永井荷風が大正期に歩き、見た風景に思いを馳せながら、『日和下駄』を片手に散策し、記す。<br />東京が遺したもの、失ったものが見えてくる荷風は「暇があったら歩くにしくはない」と書いている。<br />しかし、小生の場合、「暇がない時ほど歩くにしくはない」だ。<br />アイデアに行き詰まった時、三〇分ほど散歩すると自然とアイデアがまとまってくる。<br />――まえがきより写真、古地図、現在の地図を掲載したカラービジュアル本。<br />