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悲しき絶海

忘れがたいこの思い――日本各地の離島とそこに暮らす人々へのカタルシス「人間は人生のいずれかの期間に深刻な虚無感と倦怠感に苛まれます。
その発露の様相は年齢や性別によって差異があります。
おそらく誰しも経験するような悩みであり、苦悩それ自体に何の特殊性もありません。
あまりに平凡過ぎる私は二十歳前後にそれを味わったわけです。
そして苦悩から逃避するためにどこかに旅をしようと思い立ちました」(「あとがき」より)。
こうして日本各地の離島で過ごすことを決意した著者は、「個人的に抱えている苦悩を社会の海原に排水する手段」としてこの小説を執筆するに至る。
世紀をまたいだ時空と人と人との縁(えにし)はまさに、島々を行き交う舟、島々を途絶させる絶海。
田代島・網地島(宮城県)、舳倉島(石川県)、隠岐諸島(島根県)、飛島(山形県)、鳥羽の島々(三重県)、出島・江島(宮城県)、粟島(新潟県)、そして本州という島。
読者は登場人物たちの人生を追体験することで、いま自分がどのような島にいるのか、どのような波間に漂っているのか、思索を迫られる。
自分たちの故郷を失わないために――艶やかな筆致で描かれる渾身の小説作品。




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