居酒屋などまだ見あたらなかった終戦後、世界を飛び回っていた一商社マンが居酒屋探しに苦労した結果、さてどうなったことであろうか。<br />それはあたかも千夜一夜物語に出てくるような奇想天外な人たちとの出会いと語らいの数々であった――。<br />北海道は「ウタリ」から南は沖縄の「ぱいかじ」まで、「縄のれん赤提灯」の店を愛し心を癒され続けてきた一人の’止まり木族’が綴ったエッセイ集。<br />