利益を生み出す 建設業のための原価管理術
請求漏れ、支払いミス、非効率な業務……旧態依然の建設業は倒産待ったなし!?建設業に蔓延するコストの無駄をデジタルツールで省き、利益を確保する方法を徹底解説。
------------------------------------------------------------------東京オリンピック・パラリンピックをはじめとした首都圏の再開発や大阪・関西万博に向けたインフラ整備などの需要を背景に、近年建設業界には光が射したかのように思われています。
しかし現実は、それらの大規模建設ラッシュでは大手ゼネコンが多くの恩恵を受け、規模の小さい企業は激しい競争にさらされている状況です。
ほかにも人件費の確保、人材不足、新型コロナウイルスの影響、インボイス制度の導入など立ちはだかる課題は山積みであり、すぐにでも対策を講じなければ、規模の小さな企業から淘汰されていくことが目に見えています。
しかし、請求漏れや支払い漏れに気づかない、工事ごとの収支を正確に把握していないなど、すなわち’どんぶり勘定’で経営を続けている建設会社は珍しくありません。
そもそも自社がうまくいっているのか、そうではないのかさえ把握できていない経営者も少なくないのです。
時代は刻一刻と変化しており、従来の経営を漫然と続けていると利益は先細りしてしまいます。
最終的には経営を続けられなくなる可能性もあります。
「原価管理」は、まさにこうした問題を解決するためのものです。
原価管理とは言葉のとおり工事やプロジェクトにおいて原価を計画し、実績と比較しながら管理することを指します。
これによって収支をより正確に把握し、無駄なコストを削減して十分な利益を確保することができるようになります。
手順を踏んで業務の無駄を洗い出し、デジタルの力を借りながら原価管理を行えば、想像するような手間はかかりません。
本書では建設業界を取り巻く状況を踏まえつつ、原価管理の本質的な意義やデジタルツールを用いた業務改革などを解説します。
この苦難の時代を乗り切るための、成長のヒントを与える一冊です。
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