「人生で最も有意義な時間の使い方は、時を忘れ何かに没頭することです」馴染みのカフェで、作家の中津川進太郎は原稿の締め切りに追われていた。<br />取り乱した様子の中年女性が突如訪れ、動揺する中津川とマスターに「ニートの息子が騙されている」と話し始める。<br />お人好しで次々と詐欺に会う彼女と、行方不明の息子の行く末は……。<br />ほか、2作品を収録した短編集。<br />