アンコール王朝興亡史
密林に栄えた古代都市。
その繁栄を支えたエネルギーは何か。
碑文、発掘成果から迫るアンコール王朝は、9世紀にカンボジアの密林の中に生まれた26代続くクメール人による王朝であった。
歴代の王は、バライと呼ばれる灌漑用環濠、王都、寺院の3点セットを建設。
高さ65メートルの尖塔をもつアンコールワットはじめ巨大伽藍を建設。
寺院は王朝の宗教が変わるたびにシヴァ神、ヴィシュヌ神、仏教の偶像が挿げ替えられ、大規模な偶像破壊もあった。
著者の率いる調査団が地下に埋納された大量の仏像を発掘し、世界に衝撃をもって報じられた。
その後も、アンコール王朝史を書き換えるような調査が続けられている。
各地に残された碑文の解析や新発見史料の解説を加筆し、アンコール王朝の興亡史を通観する。
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