ファーブルに憧れて自然豊かな松本高校に入学早々、日本は敗戦。<br />社会の価値観は混乱し、家業の医者になることを期待される中、少年に文学への熱い思いが芽生えていく。<br />登山、昆虫採集、卓球部、猛勉強、友との語らい――北杜夫18歳の息遣いを伝える稀有な日記。<br />父・斎藤茂吉の作品に触発された多数の詩歌、自筆スケッチも収録。<br />