自分の中だけにしまっておくのはあまりにもったいないと思ってきた――。<br />「私たち、同じ本を持っているのね」とおっしゃる純情さ。<br />「私はやはりキリギリスね」と楽しそうに語るお声。<br />「陛下が誘ってくださったの」とお喜びだったダンス。<br />そして、悲しみに寄り添う「根っこ」と、希望へと飛翔する「翼」を世界中に届けた歴史的スピーチの背景。<br />二十年来の親友が綴る美智子さまとの珠玉の時間。<br />(解説・尾崎真理子)