この鳥たちが話してくれたら、それはきっと人間に負けないくらいの冒険譚になるに違いない──。<br />一万キロを無着陸で飛び続けることもある、壮大なスケールの「渡り」。<br />案内人に導かれ、命がけで旅立つ鳥たちの足跡を訪ねて、知床、諏訪湖、カムチャツカへ。<br />ひとつの生命体の、その意志の向こうにあるものとは何か。<br />創作の根源にあるテーマを浮き彫りにする、奇跡を見つめた旅の記録。<br />