石原慎太郎・大江健三郎
一九五〇年代半ばの鮮烈なデビューから‘怒れる若者たち’の時期を経て、それぞれの一九六八年へ――。
同世代随一の批評家が、盟友・石原慎太郎と好敵手・大江健三郎とに向き合い、その文学と人間像を論じた批評・エッセイを一冊にした文庫オリジナル作品集。
〈解説〉平山周吉■目次【一九六八年】知られざる石原慎太郎私にとって「万延元年のフットボール」は必要でない【石原慎太郎】石原慎太郎論/「肉体」という思想/「言葉」という難問/『完全な遊戯』/『日本零年』 *顔/石原慎太郎と私/石原慎太郎のこと/『石原慎太郎文庫』によせて/偉大なアマチュア【怒れる若者たち】新しい作家達/政治と純粋 *シンポジウム「発言」序跋/文学・政治を超越した英雄たち/今はむかし・革新と伝統/生活の主人公になること【大江健三郎】大江健三郎の問題/自己回復と自己処罰/『死者の奢り・飼育』/『個人的な体験』/私の好敵手/大きな兎/谷崎賞の二作品/大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞
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