北条義時は十八歳で突如、歴史の表舞台に立たされる。<br />義兄の源頼朝が平家追討の兵を挙げたのだ。<br />義時は頼朝の側近として鎌倉幕府の樹立に貢献。<br />頼朝没後、父時政に従い比企氏ほか有力御家人を排斥する。<br />さらには父を追放して将軍補佐の執権職を継ぎ、甥の将軍実朝と姉政子を支えて幕政を主導。<br />後鳥羽上皇と対決した承久の乱で鎌倉勢に勝利をもたらした。<br />公武関係の変遷を辿り、武家優位の確立を成し遂げた義時の生涯を描く。<br />