稲作伝来以来、日本人はコメ不足に悩まされてきた。<br />1967年、ついに自給自足を達成する。<br />だが、そこに喜びはなかった。<br />直ちに到来したコメ余り時代と減反の開始、ヤミ米の拡大と食管制度の崩壊、ウルグアイ・ラウンドで生まれた国際秩序への対応、水田フル活用政策の誕生と混乱……。<br />本書は半世紀で大変貌を遂げた日本人とコメの関係を、転換点ごとに整理。<br />そして、残された未解決問題がもたらす最大の危機に警鐘を鳴らす。<br />