二〇世紀を代表する作家・プルースト(一八七一〜一九二二)。<br />その生涯をかけて執筆した『失われた時を求めて』は著名だが、長大さや難解さから挫折する人も多い。<br />本書は絵画を手がかりにそのエッセンスを紹介。<br />彼が作品で描いた恋愛、同性愛、死、ユダヤ人、スノビズム、時間、芸術論などの主題をわかりやすく案内する。<br />この大作の個人全訳を成し遂げた、プルースト研究の第一人者による最良の入門書。<br />図版六九点収載。<br />