戦国乱世を勝ち抜き、天下を制した徳川家康。<br />だが、その道のりは平坦ではなかった。<br />今川・織田の両雄に挟まれた弱小勢力として出発し、とりわけ前半生の苦悩は色濃い。<br />正妻と嫡男信康を喪い、重臣の離反も経験する。<br />武田信玄、羽柴秀吉らと鎬を削り、手痛い誤りも犯したが、運も味方にして幾多の難局を切り抜けた。<br />三方原の合戦、本能寺の変、関ヶ原の合戦、大坂の陣ほか、家康が迫られた10の選択を軸に波瀾の生涯を描く。<br />