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余暇の社会学

一生七十万時間のうち、みなさんだったら五万時間ぐらいが会社にはいってから働く時間でしょう。
のこりの五十数万時間というのは自己実現のための時間なのです。
その時間を居眠りしてくらすこともできる。
マンガを読むのも自由。
マージャンをするのも自由。
デートをして遊びに行くのも自由。
なにをするのも自由。
しかし、これはうれしいことのようにみえて、これほどおそろしいことはない。
自由のなかで自分自身がその自由を選択しなければならない。
つまり、だれからも拘束されないということはよろこびだけれども、それ以上の苦痛であるということ。
仕事と余暇――逃れることのできない現代人のテーマを見事に切りとった話題作。




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