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パワハラ依存症

パワハラは「観客のいる前」で行なわれる。
善人を装ったサディストは、苦しむ部下を見るのが快感なのだ。
社会学者がパワハラをやめられない人、いつもパワハラされる人を解説する。
パワハラをする人は、子供の頃に抑圧されて悔しかった思いを、大人になって弱い立場の相手にぶつけている。
本人も気づいていないうちに、積年の恨みを晴らし、心の傷を癒しているのだ。
人生に行き詰まり、攻撃する以外に生きていけない人なのである。
では、パワハラされるほうは問題ないのか。
「弱さはずるさに鈍感であり、ずるさは弱さに敏感である」と言われる。
つまり、パワハラをされる弱い人は、いい人か、いい人を装うサディストかを見分けられず、パワハラをする人は、長年抱える不満をぶつけられる相手を見つけるのに長けている。
だから、うまくパワハラが成立してしまうというわけだ。
本書では、さらに彼らの精神構造を深く考察する。




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