生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋
子供に親は選べない、どんな環境に生まれるかは運任せだ。
最近話題になっている「親ガチャ」という言葉があらわすのは、遺伝と環境要因がすべてを決めるので、努力することに意味はないと言った若者の諦念である。
確かに遺伝が、あらゆる要素に影響するのは事実である。
しかし、遺伝科学についての最新の知見は常に更新されている。
専門家ではない人間が過去の研究結果を軸に、あたかもそれが唯一の真理のように語るのは非常に危険である。
本書では、行動遺伝学の専門家が、一般読者の遺伝についての素朴な疑問に答えるとともに、遺伝における不平等を前提にしたうえで、「いかに自分らしく生きていくか」、「幸福に生きるのか」。
そのための方法を論じていく。
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