久能山東照宮宮司 奮励の記憶
著者は徳川家康公を祀る久能山東照宮(静岡市駿河区)の宮司を20年間務めた。
在任中は、平成22年の社殿の国宝指定や平成27年4月の久能山東照宮御鎮座四百年祭の催行に尽力した。
本書は東照宮内外の諸事について、書籍・雑誌・冊子への寄稿を中心に編集し一冊にまとめている。
神社本庁在職時の論稿「神道の発生」「御神火物語」も収録した。
東照宮博物館が所蔵する「家康公洋時計」の章では当事者ならではのエピソードが紹介され興味をひく。
この時計は現存する日本最古のゼンマイ式時計といわれ、海難に遭ったスペイン船救助のお礼にスペイン国王フェリペ3世から家康公に贈られたという由緒がある。
平成29年天皇皇后陛下のご案内でスペイン国王王妃にこの時計を御覧いただいた。
そのとき説明役を務めたのが本書の著者だ。
どんなお言葉をいただいたのかが明かされる。
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