ウェルビーイングビジネスの教科書
「『ウェルビーイング』という言葉をよく聞くけど、正直あまりよく分かっていない」本書に興味を持っていただいた方でもこんな思いを抱いている方は珍しくないでしょう。
ウェルビーイングを簡単に説明するならば、新しい「幸福」のカタチです。
一昔前の幸せが「地位」や「お金」に象徴されるような欲望の充足にあるとすればウェルビーイングは、無理をせず「自分らしく、心も体も健やかに」生きることに重きをおく新たな人生観です。
アメリカやヨーロッパではすでにスタンダードな考え方になっています。
そう遠くない未来に、日本人のライフスタイルにしっかりと根を下ろすと予想されます。
それほど、世界的なムーブメントであればぜひ、自社の商品開発やマーケティングに活かしたいですよね。
しかし、「幸福」がビジネスになると言われてもピンとこないかもしれません。
一例を挙げるとこんな商品です。
「友達ができるビール」一体、何を言っているのかと思うでしょうか。
しかし、実際にこうした考え方を基にした戦略で19期連続で売上アップを更新したビールメーカーがあります。
なぜ、そんなに売り上げを伸ばせたのか。
この話の詳細は、書籍内で詳しくご説明していますが「ウェルビーイング」な発想で事業をしていることが大きな要因の一つだと考えられます。
このビールメーカーは、定期的に大規模なファンイベントを開催。
ファン同士の交流を促し、ファンのコミュニティ化を進めていました。
コロナ禍で後はオンラインで同様の試みにチャレンジしています。
商品の価値を「美味しさ」だけではなく「仲間との交流で得られる心の充足感」を生み出すものとして再定義したのです。
ほかにも、「家族と触れ合う時間が増える洗剤」「病気の予防を目的とした生命保険」など、今までになかったタイプの商品やサービスがヒットしています。
新しい価値が生まれれば、新しい顧客が生まれ新しい市場が生まれます。
このように、新しい視点から商品の価値を見直すことを本書では「関係性のリデザイン」と呼んでいます。
どうすれば、「関係性のリデザイン」ができるのか。
本書には、その具体的な方法が載っています。
日本におけるウェルビーイングの市場規模は2025年に12.5兆円に成長する見込みです。
「ポストSDG」としてウェルビーイングが注目されている今だからこそ、ぜひ本書をあなたのビジネスに役立ててください。
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