我が子の気持ちがわからない 中流・富裕家庭の歪んだ親子関係を修復に導く17のケーススタディ
無反応、進路変更、スマホ依存、発達障害、家庭内暴力、不登校、引きこもり――。
いま、子育ての問題は複雑多様化している。
これほど子供のことを第一に考えているのに、これほど有益な環境を与えているのに、それでも我が子の気持ちがわからないと嘆く親は少なくない。
本書は、教育現場に30年以上携わってきた筆者が貧困とは無縁でありながら、子育てに深刻に悩む親を対象に、具体的な17の事例を提示し、そのあるべき対処法を述べた1冊だ。
重要なことは、子供は親のコピーではないという当たり前の認識。
そのうえで考えてみよう。
あなたは我が子の長所をいくつ言えるだろうか?親の正しい理解と接し方で、悩める家庭に会話と笑顔は必ず戻る。
■目次・はじめに 「子供は親のコピーではない」という気づきから始めよう●第1章 生きづらさと孤立の果てに・1 「おしっこに行きたい」その一言が口に出せない 親の思惑を推し量り、自我を殺し続けた中学3年生A君の場合・2 「発達障害」を周囲に理解されない悲惨 家庭で暴れ他者を拒絶する私立進学高校2年生B君の場合・3 中学生の長男が不登校になった原因がわからない 小学生時代の人間関係を断ち切られた中学3年生C君の場合・4 カッターナイフをクラスメートに向けて 公立中学から名門私立中高一貫校に入学、挫折した高校2年生D君の場合・5 息子が5年にわたって引きこもり、家庭内で暴力をふるっている 理解ある妹の尽力で自立を果たした21歳E君の場合●第2章 進路誘導、価値観押し付けの危険・6 他人の心がわからない。
価値観の違う母と娘の確執・7 東京の私立高に通う娘が突然、沖縄の大学を志望した本当の理由・8 声優専門学校に行かせてください。
ついては200万円が必要です・9 お姉ちゃんのように優秀でなければ私は愛されないの?●第3章 子供のすぐ傍らに潜む罠と誘惑・10 彼女が塾に通わなくなった背景に性被害が・11 スマホを取り上げられたら生きていけない・12 ゲームやめますか? それとも人間やめますか?●第4章 成績が伸びないのは誰のせい?・エピローグに代えて 弟の人生を歪め、娘を実験台にした私の悔いと祈り 本書著者・河本敏浩の場合■著者 河本敏浩(かわもととしひろ)1967年愛知県生まれ。
思考計画株式会社代表取締役、医学部専門予備校インディペンデント代表。
名古屋市立向陽高校、同志社大学法学部政治学科を経て、同大学大学院文学研究科新聞学専攻修士課程修了。
大学院在学中から現代文、小論文の講師として、ECC予備校、河合塾、東進ハイスクールにて登壇。
2012年から現職。
主に高校生を対象とした講演を全国で行い、毎年2万人以上の高校生、教員、保護者、塾関係者に語り続けている。
著書に多くの参考書があるが、教育評論として本書は『誰がバカをつくるのか?』(ブックマン社)、『名ばかり大学生』(光文社)、『医学部バブル』(光文社)に続く4冊目となる。
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