【文庫】江戸人の老い
脳卒中のリハビリに励んだ徳川吉宗。
老いの孤独の中で不朽の名著、鈴木牧之。
遊び心あふれる散歩の達人、隠居僧敬順。
三人の隠居の記録から浮かび上がる老いの孤独と豊かさ。
脳卒中による半身麻痺と言語障害を必死のリハビリで克服しようとした八代将軍徳川吉宗。
息子ら家族への不平不満を七万字にも及ぶ遺書をしたためた文人。
散歩と社交を愉しむ一方、社会への批判精神を失わなかった隠居僧──三人の男たちの「老後」を記した史料を丹念に読み解き、時代と個人を超えた普遍的な「老い」の風景を浮かび上がらせる。
更新中です。しばらくお待ちください。