私は男でフェミニストです
韓国の男子高校で教える著者が、学び、実践してきたフェミニズムとは?生きるための「男フェミ」宣言。
2018年に刊行後、韓国各紙で話題になり、「幸せな朝の読書推薦図書」や「今年の青少年教養図書」にも選定された「本格男フェミ入門書」。
初の邦訳。
・上野千鶴子さん推薦! 「男なのに、フェミニストです」とか「男のくせにフェミニストなの?」とかいうのを聞くと、その他人ごと感にイラッとする。
そうだよ、あんたのことだよ、これはあんたに宛てたメッセージだよ、と言いたくなる。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ流に『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』というなら、フェミニストでないひとたちをどう呼ぶか? セクシスト(性差別主義者)というのだ。
セクシズムって男と女の非対称な関係のことだから、これから自由なひとはいない。
このなかでは、ひとは加害者であるか被害者であるかのどちらかだ。
いや、もうひとつ、忘れてた。
傍観者っていうのがあった。
…… ……韓国から、こんな男性フェミニストの本が生まれたとは感激だ。
女にも男にも、誰にも、被害者にも加害者にも、そして傍観者にも、ならないでほしい。
(「解説」より) ・本文抜粋 私は男子高等学校の教師である。
私の職場の半径二〇〇メートル内には、すぐにでも男性ホルモンで爆発しそうな完全なる「雄」八〇〇人が生息している。
教室では、悪たれ口を叩き、力自慢に余念がないが、そこに悪意はない。
なぜそんな行為をするのかと聞くと「とくに理由はない」という答えがいちばん多く、以下「面白いから」「強く見えるから」の順である。
…… 男たちに提案したい。
声を上げる女性を抑圧する時間で自分を振り返り、フェミニズムを勉強しよう。
時代が読み取れず、淘汰されることのないようにしよう。
一緒にフェミニストになろう。
失うものはマンボックスで、得るものは全世界となるだろう。
(「プロローグ」より)【目次】プロローグ――男がフェミニストだって?1章 母と息子2章 フェミニズムを学ぶ男3章 先生、もしかして週末に江南駅に行ってきたんですか?4章 八〇〇人の男子生徒とともに5章 ヘイトと戦う方法エピローグ――共に地獄を生き抜くために読書案内――男フェミのためのカリキュラム解説 『82年生まれ、キム・ジヨン』の夫、それとも息子?――上野千鶴子訳者あとがき
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