「若い女となること。<br />それは数え切れないほどさまざまに姿を変えて出現する自分の消滅に直面することであり、その消滅から逃避し、否認することであり、時にはそのすべてだ。<br />」父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。<br />女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった。<br />生々しい痛みと不安とためらい、手放さない希望を描くはじめての自叙伝。<br />