ケースで学ぶ議会・議員対応のきほん
自治体の管理職の多くは、異口同音にこう言います。
「議会がなければ、私の役所生活のストレスはもっと少なくて済んだはずだ」と。
市民要望に応え、地域の課題を解決する政策を実現していくためには、議会・議員対応は必ず乗り越えていかなくてはならない壁。
そのため、これまでに多くの解説書が刊行され、議会答弁をうまく行うための手引き書は世にあふれています。
しかし、よい答弁の書き方がわかったところで、議会対応が円滑に進められるわけではないというのが実態であり、自治体職員の悩みではないでしょうか。
本書は、編著者が体験した数々の実例を基に(そのままでは差しさわりのあるものについては内容を調整しながら)、議会・議員対応をどのように進めていくべきかを示す実務書です。
議会・議員対応をつつがなく執り行うためには、議員とはどのような存在か知っておかなくてはなりません。
また、首長がどのような人物かによって政策実現への道のりも変わってくるため、その理解も必要となります。
そこで、本書はまず議員による議会・議員の基礎知識の解説や、議員や首長のタイプ別分析を行います。
次いで、多様な実例を基に議会・議員対応の手法を示していき、それを様々な視点で解説します。
読者は、部長・課長・係長・係として、担当する政策を実現するために、どのように庁内で議論を重ね、議会・議員対応の現場でやりくり・工夫していくかを追体験し、その手法を身につけることになります。
自治体ごとに異なる議会質問答弁の「作法」と答弁調整の実態が、アンケートで明らかにされるのも関心を誘うでしょう。
一方で、本書は、単に議会・議員対応の手法を学ぶだけのものではありません。
議会・議員対応に視点を置き、職員がその時々でどのように職務を進めていくべきかを論じながら、職員の意識改革、市民との関係づくりを含めて政策形成や行政運営改革のエッセンスを明らかにしていくのです。
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